離婚を決めてから、それが成立するまでには、非常に多くの困難が待ち受けています。離婚というのは結婚よりもエネルギーのかかる大変な事。また、相手に「離婚したい」という突然の申し出をしたところで、すんなり受け入れてくれることは、あまり期待できないでしょう。財産の問題だけでなくて、親権争いがある場合は子どもたちへの配慮などの気疲れも含めて、あなた自身の決意や覚悟が揺らぐこともあると思います。

もちろん、もし、あなたが離婚したいと考えていることを相手も離婚に同意していたり、婚姻関係の破綻に納得している場合や、 相手の原因(浮気やDVなど)があるときは、協議離婚で早ければ数週間ですべての手続きが完了するケースもあります。

ただし、それは一部分の事だけであって、離婚問題の多くは夫婦関係を解消して 「これからどうしていくのか?」という問題について、夫婦二人で話し合って決めていく必要があります。

結婚生活が長ければ長いほど、問題は複雑化して、何年経っても解決に至らない例も実際にあります。そのため離婚というのはそもそも長期戦になる可能性があると頭に入れておく事は大切です。

離婚をするにあたっての負担は、経済的なものと精神的なものがありますが、離婚する前は経済的な負担の部分で争いになり、そちらに気を使ってしまいます。そしてメンタル面のケアは意外に後回しになり、長期化すればするほど、離婚する事に疲れてしまって諦めてしまう事もあります。

離婚の決意に至るまでにはとても大きなエネルギーが必要ですし、精神的な負担も大きいため、メンタル面のサポートしてくれる存在も重要です。メンタル面については離婚後についても同じで、やっと離婚を成立させても、後に続く人生は苦労の連続かもしれません。

またお子さんがいる家庭ならば、子どもたちにも充分気を配らなければなりません。子どもにとって、「両親の離婚」は非常に大きな出来事となります。離婚によって生じる問題などを(世間体や周囲の視線など)を子どもに説明していたとしても、どんな事が起こるかは想像つかない問題になる事も考えられます。

そのため、離婚というのはお子さんのメンタルケアなども非常に重要になる事を忘れてはいけないと思います。